5分の1浮くんじゃないですよ。5分の1で済むんです。逆に言うと、医者族のポケットに入るはずだった5分の4という金額が、あなたのお財布に残る計算になるわけです。これらは、およそ外車1台分ぐらい、あなたがトクをする、という金額です。つまり、30年間で500万円。保険証が使える歯のメンテナンスを月に一度行うだけで、あなたが生涯に医者に支払うであろう医療費が、500万円分も浮くのです。(昨年の兵庫県歯科医師会の調査では、70歳台で20本以上歯が残っている人は、年間で12万円医療費が少なくなったそうです。)
何故かというと、あなたの歯がキチンと残っていれば、あなたが痴呆になる確率や癌になる確率が、格段に下がるからです。口の中のケアをしていないと、無数のバクテリアや悪い菌が、―――まあ、毒物・毒液ですよね。これが直接、お腹の中に入り続けるわけです。これを長年続けていたら、そりゃあ癌にもなりやすいでしょう。誤嚥て肺に入ったら、肺炎にもなるでしょう。あるいは、こうも考えられます。
歯が抜けてしまったとき。インプラントを入れようと思ったら、一本につき当院では26万円かかります。少しぐらい歯が残っていたとしても、セラミック製の歯でブリッジをかけようと思ったら、一本につき8万円かかります。歯の質が残っていて、かぶせるだけで済んだとしても、満足のいく歯を入れようと思ったら、一本につき5万円はかかります。
小さなムシ歯を治すだけでも、3万円はかかります。すべて、一本につき、ですよ。『こんなにお金が掛かるなんて、歯を失うまで知らなかった』という方がほとんどなのです。誰にも教えてもらったことがないからですね。実際にうちの患者さんで、既に歯を失ってしまった人にこういうお話をすると『せめて10年前に藤原歯科にきておきたかった』とおっしゃいます。
さて、ではケアを続けた場合のコストはどういうものかと言いますと、―――これは微々たるものです。予防処置は歯を上下左右、28本全部に対しておこなっても、保険で2,000円弱(3割負担で)といったところです。
つまり、1本あたり70円ぽっち。インプラントが1本26万円ですから、歯を粗末にしていた人は、ケアを続けて歯を守った人と比べて、約3000倍というお金を、最終的に歯医者さんに支払わなければならない計算になります。
又、将来的には保険の利く歯など、なくなっている可能性も結構高いわけです。国の医療費は、もう底をついているわけです。難病の治療でさえ、保険が利かないものがあるのに、ましてやムシ歯や歯周病で歯が抜けてしまうということは、生まれつきの病気でも何でもなく、ほぼ本人の責任ですから、今後保険が利かなくなる可能性はより高くなります。
ですから、あなたにも、治療が終わって健康な状態になったら、是非、その状態を維持して頂きたいと思っています。あなたも、治療が終わってから、月に一度、保険証を使ってメンテナンスに来られた方がいいと思います。痛くなってから私の顔を見に来るのではなくて、健康な時こそ、見に来ていただきたいのです。その方が、あなたにとって長い目で見たら500万円以上のトクをすることになるのです。
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