ミラクルデンチャー
歯が不幸にして抜けたり抜いたりした後放置していると、噛み合わせがどんどん崩れて顎関節や体の色々な部分に障害が出てきます。当然食事を摂るのも不都合になります。
そこで部分床義歯の出番ですが、とりあえず保険で義歯を作ると先ず、キラキラした金属のバネで残っている歯に固定するので見た目が悪いですし、プラスチックを使うので分厚く、大きくなってしまい口の中に入れていられないし、最大の欠点は装着したまま寝られないということです。
夜間は、無意識に百キログラム以上の力でくいしばったり噛みしめたりします。全歯揃っていれば無問題ですが、奥歯が欠損している場合では前歯にすごい力がかかって出っ歯・すきっ歯、歯が動揺してしまいます。それを防ぐのが夜間も装着出来るミラクルデンチャーです。
ミラクルデンチャーは、今までと全く違う考え方で作る部分義歯です。
従来ですと残存歯が動いていたり傾いていたりすると、非常に義歯を作るのが困難でしたが、こういうケースにミラクルデンチャーは最適なんです。
偶然、三年前に大阪のデンタルショーの義歯の材料メーカーのブースで目にしたのが「ミラクルデンチャー」です。部分床の義歯のサンプルが沢山陳列してありました。
「ミラクル?」と思ってサンプル模型の部分床を従来の義歯のイメージではずそうとしてもはずれないのにビックリ。この義歯を考えた大阪の開業医・中川先生がいらしたので色々質問し、一年に一回の入門者の為のセミナー(このセミナーを受けないとミラクルデンチャーは作れない)が一ヵ月後に開催されるとのことで即申し込みです。
このセミナーが又常識破りでして、休憩時間も昼食時間も無し。受講生は適宣退出し、昼食は講義を聴きながら、当然会長は喋りっぱなし。セミナー開始前に誓約書にサインと顔写真の撮影、ユニークなセミナーでした。
この義歯に出会って三年目になろうとしていますが、欠点としては、はずれにくい反面、取り外しが難しくて今まで三人の患者さんが苦労されました。
もう一点は大阪のミラクルラボでないと作れないことです。宅急便を使うので従来の義歯より作製日数がかかります。
あともうひとつの欠点は、せっかくミラクルラボからピカピカに仕上げて送ってくれたミラクルデンチャーをプラスチックで足したり削ったりする必要があることです。
従来の部分床義歯では許される口腔内と石こう模型の差が、精密に調整するこの義歯には許されないんです。何度も時間をかけて足したり削ったりをします。
患者さんに特に感謝されるのが、上顎は真ん中の部分をえぐって小さくできるので、違和感がないということです。
歯が少数欠損すると、両隣の歯を削ってセメントで固定するブリッジや骨にドリルのチタンネジを埋め込むインプラントがあります。当院でも残っている歯に優しいインプラントを欠損の第一選択としてオススメしていましたが、現在は先ず、ミラクルデンチャーを自費治療になりますが推薦しています。
標準型と見えないところに金属を使ってもっと薄くして小さくできるメタルプレート型と二種類です。それぞれに片側欠損と両側欠損で料金を設定しています。(標準型 片側欠損198,000円 両側欠損220,000円・メタルプレート型片側欠損242,000円、両側欠損264,000円)
最近になって始めたミラクルコーヌスデンチャーというのもあります。これはミラクルデンチャーが難しい、一本しか歯が残っていない患者さんに開発された義歯です。基本的に取り外しには特別な道具を使っていただきます(246,000円)
ミラクルデンチャー 標準型とメタルプレート型の違い
ミラクルデンチャー症例
ミラクルミラクルコーヌス症例
プライヤーは取り外しのときに使う道具です。
詳しくは、スタッフまでお気軽にお問合せください。 |