保険証をキップ代わりにして「痛みだけを止めてほしい」「歯を抜いてほしい」と、歯科医院を渡り歩く患者さんのなんと多いことでしょう。
歯科医は患者さんの一本だけの歯の痛みをとり抜いては入れる事だけの繰り返しです。
これでは壊れていく患者さんに助力しているのと同じことです。
私の医院では、一本の歯が痛んだとき、そして一本の歯を抜くとき、患者さんに「この歯はあなた自身なのです。
その歯が『何とかしてほしい、これからもあなたと一緒に人生を歩みたい』と泣き叫んでいます。
その叫びが痛みなのです」ということに気づいてもらうために必死の努力をします。
例えば、あなたが歩いているときに靴のかかとが取れたとします。
そのまま歩き続ければ足首が痛くなり、やがてその痛みはひざや腰にまで及んできます。
そんな時あなたはどうするのでしょう?
ある人はマッサージに通い、ある人は整形外科へまたある人はそれでも歩き続ける・・・。
でも誰もが賛成する一番簡単な解決方法は、靴屋さんへ行ってかかとを直すか、新しい靴を買うことです。
更に言えば、普段から手入れをして取れかかったかかとに気づいたときに、いち早く修理をすること。
これは一つの『危機管理』で、費用もそれほどかかりません。
虫歯を放置したり抜歯したままにしていることは、手入れを怠って取れてしまった靴のかかとと同じことなのです。
ではなぜ、歯についても同じ解決策をとらないのでしょうか?
いつの間にか痛みが治まってしまったから、たかが歯一本ぐらいと思っているから・・・、理由はいろいろあるようですが、その根本は、歯が自分自身であることに気づいていないからです。
つまり、一本の歯を大切にしない人は自分自身も大切にしていない人なのです。
自分自身を大切にして愛していれば、忙しくて時間がない、お金がかかるなどは何の理由にもならないはずです。
一本の歯の痛みをチャンスとして是非、自分自身への『愛』に目覚めてください。
あなたに耳寄りでお得な話をしましょう。
歯や歯肉が悪くなるという事は口の中だけの問題ではないのです。
長期的に見れば糖尿病、癌、心臓病、心筋梗塞等になりやすいという事が分かってきましたし痴呆にもなりやすいという事も分かってます。
あなたは「歯が痛くなるまで我慢する事」が何か「医療費の節約」になっていると思っていませんか?
これは実は逆で非常に大きな損をしている事になるんです。
歯を定期的にケア(予防)する人は、しない人に比べて生涯に支払う一般の医療費が約五分の一で済むんです。
五分の一浮くんではなくて五分の一で済むんです。逆に言うと、お医者さんのポケットに入るはずだった五分の四の金額が、あなたの財布に残る計算になります。
これはおよそ外車が一台買える分に相当します。四十年間で約五百万円と云われています。
保険証を使って歯の予防に月に一回、歯科医院へ行くだけで五百万円も浮くんです。
(七十才代で二十本以上、歯が残っている人は歯が四本しか残っていない人に比べて1ヵ月で兵庫県と香川県歯科医師会の調査では一万円、山梨県では七千円、一般の医療費が少なくなっています)
何故かというと、歯がキチンと残っていれば、あなたが病気にかかる確率が格段に下がるからです。
口の中をキレイにしていないと無数のバイ菌やカビを飲み込んで、これが直接体の中に入り続けるわけです。
これを長年続けていたら色々な病気の原因になるでしょう。
歯が抜けてしまった時インプラントを入れると一本につき当院では二十六〜二十八万円かかります。
セラミックでブリッジをしようと思うと一本につき8万四千円、そうすると一番単純なブリッジでも三本分ですから最低でも二十五万二千円かかります。
歯の質が残っていて、かぶせるだけで済んだとしても満足のいく歯を入れようと思うと1本につき5万円かかります。
小さなムシ歯を詰めるだけでも体に優しい材料を使うと三万円はかかります。
「こんなにお金がかかるなんて」と言う方が殆んどです。実際に患者サンに、こういうお話をすると「もっと早く藤原歯科に来て予防を受けておけば良かった」と、おっしゃいます。
では予防を続けた場合のコストはと言いますと、これは微々たるものです。
予防処置は歯を上下左右、二十八本全部に対して行っても保険(三割負担)で約二千円といったところです。
一本あたりでは七十円です。
インプラントが一本二十六万円ですから予防を受けなかった人は続けて予防を受けた人と比べて約三千倍というお金を歯科医院に支払う計算になります。
将来的には保険で歯をかぶせたりも出来なくなる可能性があります。
国の医療費は、もう底をついているわけです。
難病の治療でさえ保険が利かないものがあるのに、ましてムシ歯や歯周病で歯が抜けてしまうのは生まれつきの病気でも何でもなく、ほぼ本人の責任ですから今後、保険が使えなくなる可能性は、より高くなります。
ですから、あなたにも歯の治療が終わって健康な状態になったら是非その状態を維持して頂きたいです。
治療が終わってからも定期的に保険証を使ってメンテナンスに来られた方がいいと思います。
痛くなってから私の顔を見に来るのではなくて健康な時こそ見に来て欲しいのです。
あなたにとって長い目で見たら五百万円以上の得をする事になるんですから。
ステキな歯でいる為にプロによるクリーニングで楽しい人生を送ってみては?
藤原歯科医院 院長藤原 経歴 |
1975年3月 |
大阪歯科大学 卒業 |
1975年4月 |
神戸中央市民病院 入局 |
1977年10月 |
退職 |
1977年10月 |
現在地で開業
現在に至る |
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