高砂市の歯医者 歯科 藤原歯科医院 藤原歯科院住所 兵庫県高砂市米田町島18-29 TEL 079-432-1121
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月刊タウンはりま 2006年12月号_

タウンはりま☆ 第3の歯・インプラント その参☆

先月は、インプラントの歴史についてお話しました。今月はインプラント手術法を具体的にお話します。

先ず埋め込むインプラント本体ですが、現在一番多く使われているのは、ゴルフクラブやメガネフレームにも使われている金属・チタンです。この材料が今のところ骨とのなじみが最も良い材料なんです。

さらに骨の中に埋め込む部分には、各メーカーがそれぞれ工夫されています。色々な材料や方法で表面の処理がされていて、ますます骨とのなじみが良くなって、以前は植えてから3〜6ヶ月もの長期間、骨と接着するのを待ってもらっていましたが、今では条件が良ければ1ヶ月で型を採って、歯の部分をかぶせる事ができ、「こんなに早く噛めるようになってうれしい。」と喜びの声をいただいています。

もう少し本体についてお話します。メーカーによって少しづつ違っていますが、大体太さが三ミリ・四ミリ・五ミリの三種類の円柱形をしています。そして、この本体も、骨の中に埋め込む部分と、歯肉の上に出ている部分と二つに分かれていて、後でこの二つの部分をネジでとめるツーピースのタイプと、最初から埋められる部分と、上の部分が一体になっているワンピースタイプがあります。最初はツーピースタイプが主流でしたが、操作が複雑なのと、部分の数が多くなる、せっかく変換した上の部分と下の部分がゆるんできたりする欠点を補うために、ワンピースタイプが開発され、それぞれの長所・短所を考え、又症状に応じて選択されています。

手術法としては、基本的には骨の中にそれぞれのインプラントの太さに応じた穴をドリルで掘って(初期の頃は出来るだけ深くしていましたが、あまり深すぎると神経や血管を傷つけてしまうので、表面の処理の効果もあって段々浅くなっている傾向があります。)インプラント体をねじ込みます。又、ツーピースのインプラントを植える場合には、骨の中に埋めた後、歯肉を縫い合わせて、完全に骨の中に埋めた状態で骨との接着を待ち、3〜6ヶ月後に歯肉を丸くカットして、上下の部分を繋ぐ二回の手術を必要とする二回法と、なるべく一回で済まそうという一回法があります。又、最新の治療法として、千枚通しの様な物で少しずつ穴を大きくして、ほとんどドリルを使わない方法もあります。いずれの材料も・方法を行うにしても、十分な検査が必要ですし、決して万能で安全な治療法ではありませんが、なくした歯を補う方法としては、高額ですが、優れた治療法の一つだと考えられます。でもその前に歯を喪わない努力をしましょう。


月刊タウンはりま 2006年11月号_

タウンはりま☆ 第3の歯・インプラント その弐☆

先月では、インプラント治療法とその代替の治療法の利点・欠点をあなたにお話しました。今月は先ず簡単にインプラントの歴史についてお話しましょう。

古代エジプトの時代が起源のようですが、近代のインプラントとしては、私が調べた限りでは、1885年アメリカ人のヤングが歯のなくなった場所に歯を植えたのが始まりです。現在の形態に近いインプラントは、1955年から1960年にかけて、やはりアメリカで行われています。

日本での草分けは、山口県の開業医山根稔夫先生です。最初は1965年のサルでの実験です。その後ヒトにヒトの歯を移植、ヒトに金属の人工歯根を移植と発展して、現在に至っています。私が1980年に宇部市の山根歯科医院に研修に行った時、山根先生の口の中を見せていただいて驚きました。先生は悪くもない自分の歯を抜いて、種々なインプラントを自分自身の体で実験していたのです。山根先生の勉強会では、普通に行われていたことですが、非常に印象的で四半世紀たった今でも、あの時の山根先生の笑顔が思い出されて懐かしいです。とても私には真似の出来ないことでした。

次いてお話したいのは、せっかくインプラントをやってみようと決心しても、難しい事があります。一番問題になるのは、骨の量と硬さ、そして厚みです。最近のインプラントは骨とのなじみが非常に良くなっているので、約1センチあれば何とか出来ると、当院では説明しています。

それではもっと骨の量が少ない場合、どういう方法があるか説明しましょう。もっとも簡単に骨を増やす方法としては、人工骨、人工膜、濃縮した血小板を骨のない場所に埋めるという方法です。続いて、もっと骨を増やす方法をお話しましょう。上顎の骨には、大きな空洞があるので、案外骨量が少ない場合がありますが、その空洞内面には卵の殻の内側にあるような薄い膜でおおわれています。骨の量が少ない場合には、その膜を破らないようにソーッと下から持ち上げて、そこに人工骨を挿入して骨の厚みを増やして、インプラントします

そしてもっと骨が少ない時には、大掛かりな手術法もあります。これは先天的に身長の発育が良くない人の脚の骨を仕込んだスクリューネジをゆるめていく手術法と同じ事で、少しずつ骨を増やしていく方法です。この骨を増やす手術は、技術・経験・設備を必要とします。今までインプラントを諦めていたあなたにも、一度専門医に相談されてはいかがでしょうか。残念ですが開業医の私には手に余る手術です。来月は具体的にインプラントの手術法をお話しましょう。


月刊タウンはりま 2006年10月号_

タウンはりま☆ 第三の歯・インプラントその@☆

こんにちは、歯科エバンジェリスト藤原です。お陰様で、このごろ「タウン・はりま読んだよ!!」と声を掛けて頂く事があります。これからも、あなたに歯科治療について色んな情報をお届けします。

今回お話するのは、インプラント(人工歯根)についてです。あなたがこの世に登場して、一番目に神様(?)から頂いたのが可愛い乳歯です。その乳歯が役目を終えた後、二番目に頂くのが最大三十二本もの永久歯達です。

本来ならばこの世からあなたがグッバイするまで全部の永久歯が揃っているのが理想ですが、ムシ歯や歯周病等の自己責任や不慮の事故でもって、何本かを失ってしまう事も多いです。その時神様からではなくて、あなたのお金の力でもって生えてくる?のが、今回からシリーズでお話したいと思っている第三の歯インプラントです。

新聞でも、豪華ホテルでのインプラント説明会のコマーシャルが目に付きますよね。この治療は、大学で研究開発されたのではなくて、開業医によって広められたのですが、意外でしたか。私・藤原がインプラントを勉強し始めた、一九八〇年代には、大学や病院ではほとんど取り上げられなかった治療法でした。現在ではインプラント外来まであるのは、当時を知っている者としては昔日の感があります。インプラントは歯の抜けた場所に植える治療法なのですが、歯を抜けたまま放っておくと、どういうまずい事が起きるのかお話しましょう。

@かみ合わせる相手がいなくなると、対合している歯が伸びてくる。
A抜けた部分より後方の歯が前に傾いて倒れてくる。

B歯の数が少なくなるので、かむ機能が低下する。
C見た目が悪くなる。

特に@とAが顎の関節や体調の不良を起こす咬合病(顎関節症)の大きな原因になります。続いて、不幸にして歯が抜けてしまった時のインプラント以外の治療法と、その長所・短所をお話しましょう。

@取り外しする部分入れ歯。これは残っている歯をあまり削らなくてすむという長所もありますが、口の中に入れるとかさばった感じや異物感や食べ物がはさまりやすいですし、粘着性のある食べ物で外れやすいです。
Aセメントで固定する、いわゆるブリッジ(固定性架橋義歯)。これは外れたりはしませんが、健康な歯を大量に削らなくてはなりません。

次回はインプラントの歴史についてお話しましょう。


月刊タウンはりま 2006年9月号_

タウンはりま☆定期点検(メンテナンス)がお得 その弐☆

三月までは保険で何の問題もなく定期点検の治療をすることが出来ていましたが、今回の保険の改訂(改悪)でもって、以前のように出来なくなり、種々な制約が出来て不採算な部分になってしまい、保険制度を使わずに「自費でお願いします」と云う医院もチラホラ出てきました。

何とか工夫をして、保険でも定期点検(メンテナンス)を頑張ってやっている医院も残っていますが、いつまで続けられるのか当院も不安に思いながらスタッフに負担をかけながらやっています。ボヤイてばかりいられないので、先月では「メンテをしていないと病気になりやすく、医療費がかさんでしまいますよ。」でしたが、今月は「歯科の治療費も結構かかってしまいますよ」と言うのをお話しましょう。

例えば歯が抜けてしまった時「入れ歯はイヤです、インプラントをお願いします」となると、一本につき当院では二十六万円です。セラミック製ブリッジをしようと思ったら、一本につき八万円かかります。かぶせるだけで済んだとしても、満足のいく歯を入れようと思ったら五万円です。小さなムシ歯を治すだけでも三万円です。すべて一本につきですよ。「こんなにお金が掛かるなんて歯を失うまで知らなかった」という人がほとんどなのです。実際にうちの患者さんにこういうお話をすると「せめて十年前に藤原歯科に来ておきたかった」とおっしゃいます。

それでは、メンテをちゃんと続けた場合のコストはどういうものかと言いますと、これは微々たるものです。メンテでは、歯を全部に対しておこなっても三割負担で二千円弱といったところです。つまり一本あたり七十円ぽっち。インプラントが二十六万円ですから、歯を粗末にしていた人は、メンテを続けて歯を守った人と比べて約三千倍というお金を歯医者さんに支払う計算になります。又、将来的には保険の効かなくなる可能性も結構高いわけです。国の医療費は、もう底をついています。難病の治療でさえ保険の効かないものがあるのに、ムシ歯や歯周病で歯を失うのは、生まれつきの病気でもなんでもなく自己責任なのですから、今後保険が使えなくなる可能性はより高くなります。

ですからあなたにも治療が終わって健康な状態になったら、是非その状態を一生維持してもらいたいと思います。痛くなくなってから歯科医院に行くのではなくて、健康な時にこそ来てほしいのです。すてきな歯でいる為にプロによるクリーニングで楽しい人生を送ってみては?


月刊タウンはりま 2006年8月号_

タウンはりま☆ 勘違いしていませんか?☆

前回はムシ歯を余り削らないで済むという画期的な治療法(3Mix-MP法)を紹介しましたが、いかがでしたか?ただ、マスコミで紹介されると、少しオーバーな表現が多いので、過大な期待(麻酔もしない、削らない、1〜2回の治療で終わる等々)を持って来院される患者さんも少なくありません。3Mix-MP法は優れた治療法ですが、ハリーポッターの中に出てくるような魔法の薬を使うわけではないので、この治療法を希望される方は歯科医院で十分な説明と話し合いをし、納得した上で、治療を受けることをお勧めします。

少し寄り道をしてしまいましたが、今回は予定通りに「定期点検がお得です」をお話します。治療が終わった時点から、何もしていないと、あなたの口の中は歯周病やムシ歯への道を一歩ずつ進んでいるのです。実は歯や歯肉が悪くなるということは、口の中だけの問題ではないのです。長期的にみれば、癌や心臓病や脳梗塞等になりやすくなるという事も分かっていますし、痴呆になりやすいことも分かっています。

あなたは「悪くなるまで我慢すること」が何か「医療費の節約」のような気持ちになっていませんか?これは実は逆で、非常に大きな損をしていることになるんです。というのは歯を定期的にケアをするという人は、ケアをしない人と比べて、生涯に支払う医療費が約1/5で済むんです。浮くんじゃないですよ。1/5で済むんです。逆に言うと医者族のポケットマネーに入るはずだった4/5という金額が、あなたのお財布に残る計算になるわけです。これらはおよそ外車1台分ぐらいあなたがトクをするという金額です。つまり30年間で5百万円。それが保険証を使って2〜3ヶ月に1回歯の定期点検と掃除するだけで、5百万円も浮くのです。何故かというと、あなたの歯がキチンと残っていれば、あなたが痴呆や癌等になる確率が格段に下がるからです。

口の中のケアをしていないと無数のバクテリアや悪い菌がーーーまあ毒物・毒液ですよね。これが直接お腹の中に入り続けるわけです。これを長年続けていたら、そりゃあにもなりやすいでしょう。誤って肺に入ったら肺炎にもなるでしょう。又、歯周病のバイ菌が血管の中にもぐりこんでしたら、心臓病にもなりますし、脳梗塞も起こし易いのです。又、歯が抜けてしまうと、満足いく歯を入れようとお金が掛かってしまうのですよ。次回にこの続きを詳しくお話します!!


月刊タウンはりま 2006年7月号_

タウンはりま☆ 元祖と本家☆

前号の予告で今月は定期健診を受けている方が結果的には治療費が安くなるという話をするつもりでしたが、最新の治療法の話を早く聞きたいというリクエスト(?)がありましたので、予定変更です。

古くからある和菓子屋さんによくみられるのですが、同じ屋号なのに元祖○○堂とか本家○○堂とか。それぞれ理由があるのでしょうが、歯科の治療法でも同じ様な例があって面白いです。

「スリーミックス法」(3Mix法)と「スリーミックスエムピー法」(3Mix−MP法)です。最近は余りマスコミに取り上げられていませんが、この間まではTVや新聞・雑誌に盛んに取り上げられていた治療法です。保険の使えない治療法ですが、三種類の薬を混ぜ合わせてムシ歯に使用するので、スリーミックスと言うのです。

先発は3Mix法ですが、最近優勢なのは三種類の薬だけでは効きが悪いので、その他にもう二種類のペーストを加える「3Mix-MP法」です。両方とも同じ大学の薬学部の別々の教授が考え出したものです。「三種類の薬を混ぜて使う事には副作用の心配がある」と批判もありますが開業医にとっては非常に有難い良く効く治療法です。当院でもこの治療法を希望されて来院される方々も多いですがマスコミの扱いが不親切なせいか、せっかく来られても、この治療法を使う必要がない(適応症でない)事が多いです。

そこで今回は、当院での『歯をあまり削らず薬で治す虫歯治療(病巣無菌化組織修復療法)』についてお話しします。病気を治す原理は、病原菌の殺菌です。バイ菌がいなくなると身体は自分の力で治ります。

普通、ムシ歯の治療は削り取る治療です。この治療法は、少し削り軟膏をムシ歯のところに入れるのです。軟膏の中には3種類の抗生物質が入っています。ただ、この軟膏を適正に管理するのが大変なのです。スタッフは毎朝その日一日使うだけの量の軟膏を錠剤やカプセルをすりつぶし使用する直前に混ぜ合わせるという大変な手間をかけてがんばってくれています。この治療法を応用すると歯を削る量が少ないので、削る痛みが小さくなり歯の神経(歯髄)を取らなければならない場合でも歯髄を助ける可能性が高くなりましたが、保険が使えないのが欠点です。


月刊タウンはりま 2006年6月号_

タウンはりま☆ ムシ歯予防法をお教えします☆

薄着の季節になり、体重とウエストの増減に一喜一憂している歯科エバンジェリスト(伝道師)藤原が今月も、あなたの歯についてお話したいと思います。

六月四日は昔から、全国的に歯の衛生週間という事になっています。そこで今回は、あなたに、あの嫌なムシ歯にならない為の予防法を教えましょう。

先ず「ムシ歯はどうして出来るのか?」というところからスタートします。砂糖や甘いお菓子だけが、ムシ歯の原因ではない事を知っていましたか?普段甘いものを食べないのに、ムシ歯が出来てしまった経験はありませんか?私達が毎日食べるご飯やパン等の炭水化物から発生した糖からもムシ歯は作られます。そうです。甘い物を食べなくても、時間を決めずにダラダラと食べているとムシ歯になってしまうのです。

それではイヨイヨ本題の予防法に入ります。キーワードは「フッ素とキシリトールと定期健診」です。初期のムシ歯なら、この三つで再石炭化させて、削らないで元に戻す事も出来るのです。フッ素は、ムシ歯菌に負けない強い歯にする事が出来ます。家庭では、フッ素入り歯磨きとフッ素入りジェルです。歯科医院では高濃度のフッ素塗布をします。毒性についてもお話します。フッ素はイチゴやほうれん草にも含まれる自然界に存在する物質です。世界中のムシ歯治療の先進国でも、欠かすことの出来ない大切なものです。ただし、お酒や塩などと同じで、摂りすぎてはいけません。

次に先月号でもお話したキシリトールです。これは、ムシ歯の原因となるバイ菌の数を減らしてくれます。甘さは砂糖と同じなのに酸を作らないので、ムシ歯になりません。三ヶ月間続けると、ムシ歯菌は減ってきます。白樺や樫を原料にしている安全なもので、毒性はありません。大量に食べ過ぎると、お腹がゆるくなる事があります。一日三日以上、五分間噛めばよいのです。

そして、最後が三ヶ月に一度の定期健診です。調子が悪くなるまで歯科医院へ行かない人が多いですが、そういう人は「悪くなるまで我慢することで、医療費の節約が出来る」と思っていますが、これは実は逆で、非常に大きな損をしているという事について、来月お話したいと思います。どうぞご期待下さい。

月刊タウンはりま 2006年5月号_

タウンはりま☆初めまして☆

今月から、ご縁があって連載始めます。歯科エバンジェリスト(伝導師)の藤原一樹です。一九七七年から高砂市で歯科医をやっています。その間、理想の診療体系を創る為に三回も医院を移転し、地元ではあきれられています。仕事・テニス・映画の好きな、一男三女の父です。

このコーナーであなたにお話しするのは、ありきたりの歯の話ではなく(歯の数は何本とか、食べた後には必ずハブラシしましょうとか)「目からウロコや!!」とか「へぇそうなんや!!」と言ってもらえるような、自分の医院でやっている最新の治療法や話題満載でいきます。なるべく、判り易い言葉でお話していきたいと思います。質問や感想も大歓迎です。これからよろしくお願いします。

さて今回あなたにお話をするのは「ムシ歯はウツル病気」だということです。生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、ムシ歯の主な原因となるミュータンス菌はいないんです。ムシ歯になっている大人の人から同じ食器や食べ物の口移しをする事によって、ミュータンス菌が赤ちゃんに感染するんです。そうです「ムシ歯はウツルんです」。

では、かわいい赤ちゃんの為に、私達はどうしたらいいのでしょう。まず授乳法の問題があります。免疫学的にも母乳の方が人工乳よりも優れているのですが、母乳の方が時間的に不規則になり、回数がどうしても多くなるので、ムシ歯になる危険性は高いそうです。もちろん人工乳の場合には、哺乳瓶を長時間くわえたままにするのも良くありません。特に1才半から2才半の間に、ミュータンス菌に感染しやすいのです。

続いて私達大人が出来る事としては、お母さんだけではなく、お父さんやおじいさん、おばあさん自身の口の中をもキレイにしておくことです。そして、歯科医院での定期的な受診です。

でもそれ以外にも有効なムシ歯予防があります。それは、毎食後のキシリトールガムやタブレットを噛んだり舐めたりすればいいんです。キシリトールはムシ歯の原因となるバイ菌を減らしてくれます。甘さは砂糖と同じなのに、酸を作らないので、ムシ歯になりません。主に白樺や樫を原料に作られている安全なものなので、カロリーも砂糖の75%で、摂取しても血糖値を上げないので、糖尿病の方にもキシリトールは安心して使えます。使用するにあたってもっとも大切なことは、どれだけ永く続けられるかという事です。最低3ヶ月は続けて下さい。ただ一度に大量に食べ過ぎると、お腹がゆるくなって大変なことになってしまうので、(私もゴルフ場で大変になってしまいました)気を付けて下さい。

お母さんから赤ちゃんへの感染を予防する為には、生後3ヶ月ごろから、キシリトールをスタートして下さい。キシリトールはコンビニでも手に入りますが、歯科医院販売品は一粒あたりのガムの大きさが約2倍になっていて、キシリトールの量も多く、ガムベースを硬くして、金属の詰め物に付きにくくしているものや、歯の再石灰化(初期のムシ歯を治す)を促進する物質が多く含まれているものもあり、なかなかお勧めですよ。


 
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