全国でも数える程、兵庫県でも2医院でしかやっていないという、今までにない、歯周病治療法を始めました。
の全身性の疾患の原因になる歯周病の治療としては、非常にオーソドックスな治療法(歯ブラシ・歯石取り・外科手術)以外に、抗生剤とウガイ薬で治そうという「歯周内科」がありますが、この度「次亜塩素酸水」という治療法が、栃木県の開業医・野口先生が発表されました。
歯科分野では、インプラントも歯周内科もいずれも、開業医が先駆者なんです。当院も早速このシステムを導入し、先月から希望される患者さんに使ってみて、好評です。この「次亜塩素酸水」は、強い殺菌力を持っていながら、安全性は高く、食品添加物としても認可されている、次亜塩素酸水を使います。(今新聞を賑せている「硫化水素」ではありません。)
今まででも殺菌水として、
- 二酸化塩素
- オゾン水
- 次亜塩素酸ナトリウム
- 強電解水
- 微酸性電解水等
がありましたが、この「次亜塩素酸水」は、安全である上に、殺菌の表面に露出しているタンパク質部分を変成させ、表面を瞬時に溶かして、10秒以内に歯周病菌を死滅させるので、従来の治療法を長時間する事により、歯周病菌を体内(血管内)に送り込むという、本末転倒な結果を生む事もありませんし、抗生剤を飲む事で耐性菌を作ってしまうという心配もありません。
又、治療中の出血量も抑える事も出来ます。
この様に、理想的な機能水ですが、管理を非常に厳重にしなければなりませんし、常にフレッシュな状態(作り立て)でなければなりませんし、有効期間も短いです。

それでは、具体的にお話しましょう。
先ず、特別な顕微鏡(位相差顕微鏡)で、歯肉ポケット内の歯周病菌やカビを観察した後、軽く歯肉に麻酔をした後で、生成器で作り立ての次亜塩素酸水液を、1人当たり500mlを超音波を使って1本の歯に丁寧に20秒間もかけて、全部の歯と歯肉の境の部分(ポケット)に、この機能水を入れてゆきます。この後、再度顕微鏡検査をして効果を判定します。舌の表面も殺菌されますし、口臭やムシ歯予防にもなります。欠点としては、機能水を買って頂くのと、塩素臭いという事でしょう。
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